ぎっくり腰の症例 仕事中にぐきっとなり腰が痛くて動けない。
20代女性
来院時の症状
仕事が介護職で中腰での作業も多く、腰痛や肩こりが慢性化している。
来院数日前に作業中ぐきっと左腰部に急な痛みがでた。その日は仕事を早退したが翌朝さらに悪化したような感じがある。
翌朝からは痛みでまっすぐ歩けず、身体が傾いたせいか左背部や股関節周りのハリも強く感じる。
動かない状態はまだマシだが動き始めがとてもつらい。コルセットをしないと不安が強い。
カウンセリング・検査・原因分析
施術プラン
側臥位（横向き）の楽な体制で施術を開始。
股関節や大腿部にも強い緊張があるので手掌をつかいゆっくりほぐしていく。
腰部には指で持続圧をかけていく。
ぎっくり腰の多くは骨や軟骨の異常は関わらないこと、また過度な安静よりも動かすことが回復の近道になることを話し、
痛みの確認をしながら股関節を動かす。
側臥位で左右の腰部～大腿部までをゆるめ腹臥位（うつぶせ）になってもらいハムストリングスやふくらはぎもゆるめる。
日常での身体の使い方や痛みがあってもできる体操を指導する。
経過
1回目
施術ベッドに寝るのもつらいが体勢が決まれば落ち着く。側臥位から腹臥位への体勢移動時に痛みがある。
横になった状態であれば股関節の動きには痛みを伴わない。
左腰部にトリガーポイントを確認。また臀部や大腿部の筋肉もかなりかたまっている。
施術後は痛みはあるが少し腰が立つような感覚とのこと。
日常の気を付ける点を何点か指導し、簡単な体操を教えて終了。
2回目（翌日）
痛みはあるが腰は立ちやすくなってきた。もみかえし等はないとのこと。
昨日と同じ順序で緊張を緩めていく。
体勢チェンジの恐怖感はなくなり動きもすこし軽さがみられる。
3回目（二日後）
痛みが軽減してきた。初めの3割程度とのこと。
動きも軽いので腹臥位からスタート。腰部の深部に圧をかけさらにゆるめる。
触診しても以前より緊張はとれてきている。
4回目（四日後）
座りが続いた後の動き始めに少し痛むが他の時間は忘れるくらい。
日常生活への支障や不安は少なくなってきたとのこと。
調子も整ってきたので集中治療を終えて1週間後の来院をすすめる。
5回目（1週後）
ほぼ通常の状態ではっきりした痛みは感じていない。
仕事も問題なくできている。
今回の件で体のメンテナンスの重要性を感じ日々の疲労をとっていきたいという気持ちになった。
6回目～現在
ズキっと腰が痛くなることはなく過ごせている。
介護の仕事で中腰も多く疲労感はあるため2週間に一回のメンテナンスで来院中。
